2025.11.21

ITが得意ではない担当者でもできるAI導入の進め方

大阪の中小企業では、業務効率化や人手不足への対応として AI を活用したいという声が年々高まっています。しかし実際にAI導入を任される人は、総務や事務、営業サポートなど「ITが専門ではない人」であることが非常に多く、「本当に自分で進められるのだろうか…」という不安を抱えがちです。

実はAI導入は、難しいスキルがなくても始められます。大切なのは “小さく始めて、AIに丸投げしない” というシンプルなポイントです。


■ 「どこをラクにしたいか」を言葉にする

まずは、日常業務で負担に感じている部分を見える化するところから始めます。
見積書の作成、議事録づくり、メール文章の作成、データ整理など。

こうした「ちょっとした負担」の中にこそ、AIが役立つポイントがあります。
最初から大きなシステム導入を考える必要はありません。


■ 小さく試せるAIツールから始める

AI導入の入り口としておすすめなのが、ミニAIツールです。
Google AI Studio を活用すれば、専門知識がなくても下記のような“小さなAI”をすぐに試せます。

ミニAIの種類 できること 業務のどこが楽になる?
議事録要点まとめAI 会議録音から重要ポイントを抽出 議事録作成の負担を大幅に軽減
メール下書き生成AI 過去メールを参考に自然な文章を作成 初回返信や営業メールの時間短縮
文書整理・要約AI 文書を分類・要約し、必要な情報を抽出 情報整理・資料読み込みの効率化
マニュアル生成AI PDFや資料を読み込み手順書化 研修や引き継ぎ作業の時間削減

このようなツールは、ITスキルが高くなくても扱いやすく、「まず1つ試してみる」だけでも業務がぐっと楽になります。


■ AIに「全部丸投げ」しようとしない

AIは便利ですが、すべての判断を自動化してくれるわけではありません。
状況を誤解したり、意図と違う回答を出す場合もあります。

そのため、AI導入では 「AIが提案 → 最終判断は人」 という役割分担を徹底することが重要です。
丸投げしてしまうと、判断ミスや運用トラブルにつながりやすくなります。

AIは“補助役”として使うのが最も効果的です。

AIイラスト

■ 外部パートナーは“相談相手”として活用する

外部の開発会社に頼るのは良い選択ですが、丸投げすると以下の課題が起きやすくなります:

  • 社内にAI活用の知識が残らない

  • 小さな修正でも外注依頼が必要になる

  • 運用が自社の実態とズレやすい

理想的なのは、プロトタイプは自社で作り、複雑な開発だけ外部に依頼する“ハイブリッド型”。
システム開発 大阪でも、この形が増えており、無理ない導入方式として定着しています。


■ 小さな成功を積み重ねるのが一番の近道

AI導入は、最初から大きな成果を出す必要はありません。
「作業が少し早くなった」「ミスが減った」「負担が減って気が楽になった」
こうした小さな変化こそが、AI導入の本当の価値です。

この体験を積み重ねることで、社内の理解が進み、AI活用が自然に広がっていきます。


■ まとめ

AI導入は専門知識がなくても十分進められる時代です。
Google AI Studio などのツールを使えば、小規模で現実的なところから始められます。

  • ラクにしたい業務を見える化する

  • ミニAIから始める(今回の表の部分)

  • AIに丸投げせず、人が判断を行う

  • 外部パートナーは“相談役”として使う

  • 小さな成功を積み重ねる

これだけで、AI導入はぐっと身近になります。
大阪の中小企業でも、こうした“無理なく続けられるAI導入”が広がっています。

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